
導入事例
店舗のオンライン服薬指導が変える薬局

リブラ薬局
株式会社Libra
株式会社Libraは、調剤薬局『リブラ薬局』の運営と、薬剤管理システム『ラーテル』の開発を行っています。
同社は、薬剤師の人材確保が難しいエリアにおいて、薬局内業務の負担を軽減し、がん専門薬剤師やスポーツファーマシスト、認定薬剤師などが、1店舗に限定されず複数店舗でもサービスを提供できる仕組みを構築しようと考えていました。そこで、遠隔接客サービス『RURA』を導入しました。
今回は、管理本部ゼネラルマネージャーの小川様と、薬局運営グループマネージャーの桑原様に、RURA導入の背景や導入後の効果について詳しく伺います。
まずは、お二人の業務上の役割について教えてください。
小川様:
薬局の運営管理全般を担当しています。営業、人事、経理など幅広い業務を担いながら、従業員が働きやすい環境を整えることも重要な役割の一つです。また、業務改善や新しい施策の導入にも積極的に取り組んでおり、その一環として遠隔接客サービス『RURA』の導入を推進しました。
桑原様:
現在、私を含めた3人のチームで薬局全体の運営戦略を立案・実行しています。時代の変化に対応しながら、DX推進や調剤報酬制度を考慮した店舗戦略を策定し、社長と連携しながらプロジェクトを進めています。
薬局運営グループマネージャー 桑原様(左)、管理本部 ゼネラルマネージャー 小川様(右)
地域間の人材格差という課題
RURA導入を検討したきっかけや、その背景について教えてください。
桑原様:
薬剤師の配置は地域の人口動態に大きく影響されます。例えば、神奈川県の横須賀・三浦エリアや小田原では、人口が少なく、就業人口も限られているため、薬剤師の確保が難しい状況です。一方で、川崎や横浜では比較的採用しやすい傾向があります。このような地域間の人材格差を解消し、店舗の負担を軽減するために、店舗のオンライン服薬指導の導入を検討し始めました。
当初は一般的なWebミーティングツールを活用することで、患者様と遠隔の薬剤師のやり取り自体は可能でした。しかし、現地の薬剤師とのスムーズな連携が課題でした。例えば、現地の状況を確認するために電話をする必要があり、連絡手段が煩雑になりがちでした。その結果、患者様の待ち時間が発生するケースもあり、より効率的な仕組みが求められていました。
さまざまなツールを比較した結果、RURAには「待機画面で薬剤師同士がリアルタイムに連携できる機能」があり、現場の薬剤師とのスムーズな連携が可能でした。また、遠隔の薬剤師が常に現場の状況を把握できる点も大きな強みです。Webミーティングツールでは実現が難しかった連携が、RURAを活用することでスムーズに行えると実感しています。
他社ではなく、RURAに決めた理由を教えてください。
小川様:
対面対応から遠隔対応へ移行するにあたり、遠隔の薬剤師と現地の薬剤師の業務範囲をどのように分担するかが、大きな課題でした。
当初は、受付から服薬指導、会計まで、すべての業務を遠隔対応できるようにする方針でした。しかし、タイムリープ社に相談したところ、「一気にすべてを導入するのではなく、段階的に進めていきましょう」という提案をいただきました。その結果、無理なくスムーズに導入を進めることができたと感じています。
桑原様:
他の遠隔接客システムも比較検討しましたが、多くのシステムでは「これ以上のサポートや機能追加は難しい」といった制約があり、導入には至りませんでした。一方で、タイムリープ社は柔軟な対応をしてくれただけでなく、こちらの課題に寄り添いながら最適な提案をしてくれたことが、RURA導入の決め手となりました。
店舗の薬剤師は調剤業務に専念する
RURAを活用した店舗運営について教えてください。
桑原様:
これまでは、処方箋の登録から調剤、服薬指導、会計までの業務を、すべて現地スタッフが対応していました。しかし、RURAを導入したことで、オンライン服薬指導を希望する患者様には、遠隔の薬剤師が対応する体制へと切り替えました。
その結果、店舗の薬剤師は調剤業務(調剤・調剤鑑査など)に専念できる環境が整い、業務の効率化が進んでいます。さらに、遠隔対応の導入により、店舗ごとの人員配置の柔軟性が向上し、スムーズな運営が可能になりました。
また、混雑時でも患者様への説明に十分な時間を確保できるようになったことも、大きなメリットです。これにより、より丁寧で分かりやすい服薬指導が可能となり、患者様の満足度向上にもつながっています。
RURAの使い勝手はいかがでしょうか?
桑原様:
とても使いやすいです。特にRURAの画面共有機能は、患者様への説明に非常に役立っています。
例えば、薬の情報を画面共有しながら、「このピンクの薬は1日3回服用してください」と具体的に伝えることができます。患者様の手元に薬がない場合でも、画面を通じて確認しながら説明できるため、視覚的に分かりやすく、安全性の向上にもつながっています。
また、遠隔スタッフと現地スタッフのやり取りがRURA上で完結するため、わざわざ電話やチャットを使う必要がなく、スムーズに連携できるのも大きなメリットです。
RURA導入後、患者様の反応はいかがですか?
小川様:
画面サイズが対面時とほぼ同じため、「違和感なく利用できる」と患者様から好評をいただいています。中には「楽しかった」という声もあり、80代・90代の高齢の方々にも問題なくご利用いただけています。
また、遠隔の薬剤師が患者様をお呼びすることで、スムーズな対応が可能になり、対面と変わらない安心感を提供できていると感じています。
桑原様:
服薬指導の継続性という点でも、患者様にとって大きなメリットがあります。従来、薬剤師が異動すると「相談したかった薬剤師がいなくなった」と残念がる患者様が少なくありませんでした。しかし、オンライン服薬指導を活用することで、異動後も引き続き同じ薬剤師に相談できる環境を維持できるようになりました。
そのため、患者様の安心感を損なうことなく、継続的なフォローが可能になっています。
薬剤師が自宅で働ける未来へ
最後に、今後の展望について教えてください。
桑原様:
今後は、受付から服薬指導、会計までの業務を効率化し、省人化を進めていく方針です。薬局の業態上、完全な無人化は難しいものの、可能な業務の自動化を推進し、システム連携を強化していきたいと考えています。
薬剤師が移動せずに複数店舗で服薬指導を行える仕組みも活用していきます。例えば、ピークタイムの1時間はA店舗で遠隔対応し、その後B店舗、C店舗へと順番に切り替えることで、移動時間を削減し、効率的な店舗運営を実現したいと考えています。
小川様:
現在、RURAは採用難の解決策として導入していますが、将来的にはスムーズな店舗運営や業務の効率化にもつなげていきたいですね。単なる人手不足の対策にとどまらず、さまざまな課題を解決する手段として活用の幅を広げていきたいと考えています。
例えば、がん専門薬剤師のように高度な専門知識を持つ薬剤師は限られていますが、遠隔対応ができれば、どの店舗でも専門的な服薬指導を受けることが可能になります。また、スポーツファーマシストなど特定の分野に特化した薬剤師が遠隔で対応できる仕組みを整えれば、より専門性の高いサービスを提供できるでしょう。
都心部では専門的な医療を受けやすいですが、地方では難しいケースが多いのが現状です。遠隔対応が普及すれば、地域を問わず平等に医療サービスを受けられる環境を整えることができると考えています。また、育児や介護に携わる薬剤師が無理なく自宅で働けるような未来も想像しています。
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