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患者様の約95%が「対面と同等以上」と評価。導入3社が語る店舗内オンライン服薬指導の成果と現場の声 【第20回日本薬局学会学術総会 デザートセミナーレポート】
2026年10月18日(日)、グランキューブ大阪(大阪国際会議場)で開催された第20回日本薬局学会学術総会にて、当社共催のデザートセミナー「店舗内オンライン服薬指導は薬局をどう変えるのか ~導入企業が語る成果と現場の声~」を実施しました。
本セミナーには、「RURA(ルーラ)」を導入している株式会社池田薬局の宮本拓郎氏、株式会社トモズの湯本直嗣氏、たんぽぽ薬局株式会社の滝口悠氏が登壇。帝京平成大学 薬学部 教授の井手口直子先生を座長に、店舗に来局した患者様へ離れた拠点の薬剤師が画面越しに服薬指導を行う「店舗内オンライン服薬指導」について、導入の背景や成果、現場の変化を語り合いました。
本セミナーのポイント
導入の決め手
薬剤師の採用が難しい地域や、「1人を追加するほどではないが、少し足りない」店舗を、移動せずに支えられる。
患者様の評価
RURA導入企業の患者様アンケート(当社集計)で、約95%が「対面と同等以上」と回答。
5%は対面が良く、60%がRURAの方が良いと回答。
店舗の変化
応援移動の見直しや増員なしでの対応に加え、準備業務を日中に進められることで残業も軽減。
今後の展望
繁忙時間の異なる複数店舗の支援や、専門性・新人教育を店舗を越えて届ける活用へ。
申込開始当日に満席となり、当日は立ち見の方も多数。店舗内オンライン服薬指導への関心の高さがうかがえる会場となりました
限られた人材で、患者様に向き合う時間をどう確保するか
セミナーは、座長の井手口先生による課題提起から始まりました。井手口先生は、採用の難しさや残業の多さ、店舗ごとに異なるピーク時間など、多くの薬局が抱える悩みに触れ、「1人増やすと多いが、足りない時間がある」という現場の声を紹介。「限られた人材で、患者様一人ひとりに向き合う時間をどう確保するか」という問いに対する選択肢の一つとして、店舗内オンライン服薬指導を位置づけました。
導入の決め手は「移動せずに、必要な時間だけ支えられること」
池田薬局の宮本氏は、薬学部のない秋田県では薬剤師の採用が難しく、約120km離れた店舗への応援、特に冬場の雪道での移動が大きな負担になっていたと説明。他社の活用事例を見て、離れた店舗の課題にぴったり合うと感じたことが、導入のきっかけになったと語りました。
たんぽぽ薬局の滝口氏は、「1人分の応援まではいらないが、0.3人、0.5人分はほしい」という、多くの薬局に共通する悩みに言及。RURAを使えば、1つの拠点から3〜4店舗を支援できる点に着目したといいます。車で片道1時間半かかる店舗への応援移動の負担も、こうした仕組みで解消できると考えたと語りました。
患者様の約95%が「対面と同等以上」と評価
では、患者様はどう受け止めているのでしょうか。宮本氏は、患者様自身が機器を操作する必要はなく、画面越しでも自然に会話が始まると紹介。利用後の聞き取りでも、多くの患者様に違和感なく受け入れていただいていると説明しました。湯本氏も、受付で患者様の意向を確認したうえで、遠隔側の薬剤師がマスクを外して表情を見せて対応することで、話していただきやすい環境づくりに努めていると語りました。
また、当社代表取締役の望月からは、RURAを導入いただいている複数の企業様の患者様アンケートを当社で集計した結果を紹介しました。対面と同等以上と回答した方は平均で約95%にのぼり、なかでも「RURAの方がよい」という方が6割を超えています。実際にRURAで遠隔服薬指導を担う滝口氏も、店舗で働いていた頃よりも、患者様と話す機会が増えた印象があると語りました。
応援移動の見直し、増員なしでの対応、残業の軽減
店舗の働き方にも、変化が生まれています。滝口氏は、毎日のように応援を入れていた店舗で応援を減らせたほか、処方箋が増えた店舗でも増員なしで対応できた事例を紹介。応援が本当に必要かを見直す仕組みづくりにもつながったと語りました。
湯本氏は、服薬指導をRURAで遠隔側に任せている間に、店舗でしかできない業務に時間を充てられるようになったと説明。翌日以降の薬の準備を日中に進められることで残業が減り、一部の店舗では患者様の待ち時間の短縮にもつながっていると語りました。
始め方と定着させるコツ
導入のハードルについて、宮本氏は、仕組みがシンプルなため「まずやってみよう」とスタートし、大きな問題なく導入できたと振り返りました。店内掲示で事前にお知らせすることで、患者様の戸惑いも和らいだといいます。
定着に向けては、各社が運用を磨いてきました。湯本氏は、導入から約2か月で店舗の組み合わせを見直し、支援する側と受ける側を同じエリアマネージャーが管理する体制に改めたことで、ルールが現場に浸透しやすくなったと紹介。滝口氏は、依頼する患者様を選ぶこと自体が店舗の手間になるため、患者様を選ばず幅広く依頼するよう店舗に伝えていると語りました。
井手口先生は、店舗の選び方や事前の説明、調整役の存在が定着の鍵になると整理しました。
これからの活用
議論は、今後の活用へと広がりました。宮本氏は、繁忙時間の異なる複数の店舗を1人の薬剤師が支える形に加え、薬剤師1人で運営する店舗の安心感にもつなげたいと語りました。滝口氏は、がんや糖尿病などの専門性を持つ薬剤師が、店舗を越えてより多くの患者様を支えることや、新人教育への活用に期待を寄せました。湯本氏は、エリア単位で運用を定着させたうえで、比較的小規模な店舗にも支援を広げていく方針を示しました。
患者様の安心を支え、必要な場所へ薬剤師の力を届ける
最後に井手口先生は、薬局の一番のミッションは患者様の安心を支えることだとしたうえで、必要なときに遠隔の薬剤師が入ることで、店舗のスタッフも安心して働け、患者様にもより良い対応ができると総括。「3人のお話から、さまざまな活用の可能性を感じた」と締めくくりました。
ご登壇いただいた皆様、ご来場いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
写真左から、宮本拓郎氏(株式会社池田薬局)、滝口悠氏(たんぽぽ薬局株式会社)、湯本直嗣氏(株式会社トモズ)、井手口直子先生(帝京平成大学)、望月(タイムリープ株式会社)。
開催概要
名 称:第20回日本薬局学会学術総会 デザートセミナー
共 催:タイムリープ株式会社
タイトル:店舗内オンライン服薬指導は薬局をどう変えるのか ~導入企業が語る成果と現場の声~
日 時:2026年10月18日(日)14:30〜15:30
会 場:グランキューブ大阪(大阪国際会議場)
座 長:井手口 直子 先生(帝京平成大学 薬学部 教授)
ご登壇者:宮本 拓郎 氏(株式会社池田薬局 取締役社長)
湯本 直嗣 氏(株式会社トモズ 調剤事業部長)
滝口 悠 氏(たんぽぽ薬局株式会社 社長室 副室長)
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